プロジェクトの実施範囲や境界を明確にするために作成する文書です。PMBOKガイド第6版では、プロジェクト・スコープ記述書を「プロジェクト・スコープ、主要な成果物、前提条件や制約条件などを記述した文書」と定義しています。
PMBOKガイド第6版によれば、プロジェクト・スコープ記述書への記述項目は次の4つです。
- プロダクト・スコープ記述書
- 成果物
- 受入基準
- プロジェクトからの除外事項
プロジェクトには多くの人がかかわるので、後々のトラブルを避けるためステークホルダとの間で実施範囲について明確な合意を形成する必要があります。このため、プロジェクトの実施範囲だけでなく、プロジェクトの範囲外に属するものについても必要に応じて記述しておく必要があります。プロジェクトの除外事項を明確にすることによって、ステークホルダの期待をマネジメントするのに役立ち、プロジェクトが適切な管理なしに肥大化していくことを防ぐことができます。