事前に役割を決められた参加者が責任のある第三者(モデレータ)の下で成果物を確認する、最も公式なレビュー技法です。通常3人から6人が参加して実施します。他のレビュー法との違いは、参加者の役割が明確になっていること、チェックリストなど形式的な文書に基づいて実施すること、正式な記録を強調することです。
インスペクションの参加者に割り振られる役割には以下の5種類があります。
モデレータ(Moderator)
議長・司会としてインスペクション全体を運営する
オーナー(Owner)
レビュー対象となる成果物の作成者で、発見された問題に応じて成果物の修正を行う
インスペクタ(Inspector)
評価者としてレビュー対象となる成果物の問題発見を行う
プレゼンタ(Presenter)
ミーティングにて参加者に資料の説明を行う
スクライブ(Scribe)
書記としてレビューで発見された問題などを記録する