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FOUNDATION Fieldbus

FOUNDATION FieldbusはアメリカのFieldbus Foundation™(フィールドバス協会)により開発されたオープンネットワークです(日本では日本フィールドバス協会が普及に取り組んでいます)。1990年代に主流だったアナログ信号(4 ~ 20mA)の置き換え手段として、双方向で信号のやり取りができ、複数の機器のマルチドロップ接続に対応できるように開発されました。FOUNDATION Fieldbusは2線式のフィールドバス(H1)とそれらを統合するためのバス(H2)の2つを統合した通信方式になります。

FOUNDATION FieldbusのH1通信ではリンクマスタがネットワーク内の通信タイミングをコントロールして通信しており、各スレーブの実行タイミングを同期することができます。制御にはFB(ファンクションブロック)が使用され、リンクマスタ機器にはFBを使用してネットワーク構成を設計する必要があります。

配線方法

通信には、2線式で31.25 kbpsの低速バスが使用され、最大で31台の機器と通信できます。この低速バスをH1と呼び、H1で通信しているマスタ機器をH2と呼ばれる高速バスで複数台接続して、システムを構成します。H2の伝送速度は1 Mbpsまたは2.5 Mbpsです。直近ではH2を100 Mbpsの伝送速度で通信できるようにしたHSEが使用されるケースが増えています。

通信プロトコル

H1通信はマスタ・スレーブ方式で通信をおこないます。H1上にはLAS(Link Acitive Scheduler)機能を持つリンクマスタ機器が存在し、どの機器に対してどの順番でどのデータを送信するかを制御しています。設計した順序で定周期に通信が実行されるのですが、トークンによる通信タイミングの管理もおこなわれており、任意タイミングでの通信にも対応しています。

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